Cants Magics

わたしの指で わたしの心で 魔法の歌を 奏でたい ―― 素人ピアノ弾きの綴るピアノに関するあれこれ
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今までのレッスンを振り返る(再開後・前編)
先日子供の頃のレッスンについて書いたので、今度は再開後のレッスンについて書いてみます。思いのほか長くなってしまったので、まずは前編から…。

ピアノのレッスンを再開したのは全くの気まぐれでした。何か習い事をしたいとは思っていて、習うとしたら音楽系だなーと漠然と考えていました。他の楽器でも良かったのですが、ちょうどその頃「のだめカンタービレ」を読み出したため、ピアノ熱が沸騰。細々と弾いていたピアノも今まで以上に弾くようになり、私ももっとピアノの技術を深めたい!と、気づいたら教室に申し込んでいました。

あまり深く考えていなかった私は、その頃騒音対策のためサイレントピアノに買い替えたこともあり、そのままヤ○ハの教室に入りました。どんな先生になるのか不安はあったのですが、申込み用紙の「弾いたことのある曲」という欄に、当時独学で弾いていた
・水の反映
・喜びの島
・ピアノソナタ「熱情」第1楽章
なんて書いたせいか、指導歴20年以上のベテラン先生に教えていただくことになりました。

◆プライドの崩壊
初レッスンの日。一応それまで12年間ピアノを習っていたので、ある程度の曲ならば独学で弾ける自信はありました。でも、せっかく習うんだからもっと上を目指したいということで、「人前で弾いても恥ずかしくないように、完成度を上げたい」と先生にお願いしました。
脱力の教材のときにも書いたのですが、初めてレッスンを受けるまで、私は腕にめいっぱい力を入れて弾いていました。それを指摘され、まずは脱力演奏を身につけるための練習をすることになりました。
ヤ○ハのレッスンは1回30分。その頃の内容は
脱力練習
ハノン:ハ長調スケール(脱力練習の応用)
ツェルニー30番-1(脱力練習の応用)
でした。
しかし、肝心の脱力ができないできない…。家で練習して「わかった!」と思っても、レッスンに行くと「違うそうじゃない!」と直されてしまいました。ツェルニー30-1に至っては1小節で止められる始末。今までの自分の弾き方が全部間違っていたような気分になり、ツェルニーはおろかバイエルやブルグミュラーから全てやり直したい衝動に駆られました。
そんなレッスンを繰り返すうちに、だんだんコツを掴めてきたのか、脱力練習でOKの出るペースも速くなってきて、少しずつですが自信を取り戻していました。また、その頃独学で練習していた「水の反映」も少しずつレッスンしてもらうようになりました。ただ、脱力の不完全さや技術のなさを思い知り、基礎練習の大切さを痛感していました。

◆曲中心に
ある日、先生に尋ねました。
「基礎的な技術をつけるために、ハノンとかツェルニーとかを使ったいい練習方法はないでしょうか?」
しかし先生の答えはこうでした。
「うーん…。曲の中で練習すればいいんじゃない?」

そして、先生から今後の指導方針とも取れる考えを聞きました。
「もしお子さんだったらそういう練習もさせるけど、大人の方がやるのなら、曲の中に出てくるフレーズで部分練習すれば十分だと思うのよね。練習時間も限られているし。難しい技術が必要になったら、ハノンやツェルニーの該当する練習曲をその都度やればいいんじゃない?」

という訳で、ハノンやツェルニーのレッスンは止め、今後は曲を中心にレッスンすることになりました。先生のお言葉どおり、当時のレッスン曲「水の反映」に出てくるアルペジオの数々は、下手な練習曲よりも難しかったと思います。その代わり、その都度先生に具体的な練習方法を教えてもらえたので、レッスンを受けてよかった…と実感しました。

ちなみに、先生はこんなこともおっしゃっていました。
「ハノンとかツェルニーとか、つまんないでしょ?」

つまんないでしょ ってあなた。

◆古典の洗礼
2006年初レッスンの日、私は先生の元に「弾きたい曲リスト」を持って行きました。内容はよく覚えていませんが、その中にショパンの「舟歌」とラヴェルの「道化師の朝の歌」を入れて、先生に「私も弾いたことないんだけど」と言われたのは覚えています
リストにはベートーヴェンのソナタ「熱情」「ワルトシュタイン」も書いていました。それを目ざとく見つけた先生に、
「ベートーヴェンのこの辺のソナタを弾きたいなら、先に初期のソナタを何か弾いてみない?」
と提案されました。そして、先生から提示されたのが7番と11番 。正直どちらも聞いたことない なので、何も考えず適当に「ソナタ第7番 Op.10-3」の方を選びました。あとで分かったことですが、ソナタ第7番は音大入試やコンクールの予選の課題曲としてもよく選ばれる曲なんだそうです。そうとも知らずに選んだ私に待っていたのは、地獄のような特訓でした…。

ソナタ第7番の第1楽章は、1ページ目から難所が続きます。オクターブのパッセージに三声で歌われるメロディー、そして分散和音などの細かいパッセージ。4小節弾いては止められ、1ページ通して弾けるまでに何ヶ月かかったことやら…。特に分散和音は元々苦手なのもあって、何度弾いても先生に「音の長さが均等じゃない」とダメ出しされていました。しかも、第1楽章は分散和音(またはそれに準ずる細かい音符)の嵐です。
さんは弾こうと思えば弾けちゃうから、もっと細かい音をパラパラっと綺麗に弾けるようにできたらいいと思うのよー」
と先生はおっしゃいます。最初のレッスンで「完成度を上げたい」と宣言した自分を呪い始めました。それでも、分散和音を均等に弾くためのコツを教えてもらいながら家でも部分練習を繰り返し、やっと提示部までOKをもらえたのはレッスンを始めてから実に3ヶ月半後でした。その後、他の曲のレッスンでブランクを置いたこともあり、第1楽章を終えるまでに10ヶ月かかりました。10ヶ月のうちの大半は部分練習に費やした時間だと思います。
ただ、この曲からは非常に多くのことを学びました。手を揺らしてメロディーを弾いたら「それはロマン派の弾き方!」と注意されるなど古典派の弾き方を学んだり、強拍と弱拍の違いを改めて意識したり、強弱を真剣に考えたり(今までは、記号をぱっと見て適当に強弱をつけていたので)。苦手だった分散和音も少し上達したような気もします。
第1楽章の後は、続く第2・3楽章と進み、こちらは比較的順調に合格しました。そして現在、第4楽章に苦戦しています。レッスンを始めてから(ブランクも含めて)1年半が経とうとしています。

(後編につづく)
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2007/07/26 Thu | ピアノとわたし | トラックバック(0) | コメント(0) |permalink
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